◎ 言語の音声・音韻・形態について考える

日本語が母語の人の脳内にある「日本語の知識」とは一体どんなものなのか、また、それは例えば英語が母語の人の脳内にある「英語の知識」とどのように異なっているのか。本授業では、人間が生得的に持っている言語に関する知識の中でも特に音声、音韻、形態に焦点をあて、いくつかのトピックをピックアップし、英語や日本語で書かれた論文を読んだり、関連するデータを分析することによって、これらの言語の知識について理解する。
現代英語をよりよく知るための英語史入門

現代英語を学んだり教えたりする際に知っておくべき英語の歴史を理解することが目的である。

英語がどのような歴史的変遷を経て現在の英語になったのかを知ること、すなわち英語史を学ぶことは、現在の英語を理解するために大変役立つ。例えば、日本語に大和言葉と漢語の区別があるように、英語にも1000年以上前から使われている英語本来の語彙と中世以来大量に流入したラテン語系の語彙の区別がある。このことは英語を学んでいる人は誰でも気付いていることであるが、もう一歩踏み込んでその詳細を知ることは、英語についての理解を大いに深める。また、英語の複雑な綴り字(spelling)は、発音の歴史的変遷を知ることではじめて納得することができる。授業では、英語史の全体像からはじめて、文法規則、発音、語彙の変遷をたどる。同時にその変遷が現代英語にいかに反映されているかを説明する。